Air Free Concept

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100年ぶりのタイヤ革命!? <エアフリーコンセプト>ってなんだ!?

現在、ブリヂストンが開発中の、空気を必要としない新しい技術<エアフリーコンセプト>。この空気不要のタイヤが実現すれば、空気入りタイヤが開発されて以来100年以上にわたり悩まされてきたパンクの呪縛からついに開放されることになる。パンクまでしなくとも、時間が経つにつれタイヤに入れた空気は少しづつ着実に抜け、空気圧は下がっていく。「いやぁ、今日の気分は空気圧4.5barだな。あのガレ場も通るしさ。ぷしゅ!ぷしゅ!」みたいな空気圧フェチの方ならまだしも、快適な圧を保つためにマメに空気を足すのは、ライトユーザーにとってはかなり面倒だ。そんなもろもろの煩雑なメンテナンスを”フリー”にしてくれるのがこの<エアフリーコンセプト>というわけ。

空気が入っていないので、地面に接地するトレッド部はソリッドなゴムだ。では、どうやって荷重を支え、かつ路面からのゴツゴツした衝撃を吸収するのか? その秘密は、樹脂製の特殊形状スポークにある。このスポークが回転するにつれ、バネのように変形し、荷重を支え、路面からの衝撃を吸収していくのだ。プロトタイプは、このアイコニックな機能美を誇るスポーク部分を真っ赤な樹脂パーツで主張することで、<エアフリーコンセプト>のコンセプトをひと目で伝わるようにした。

そして、もうひとつ忘れてはならないのが、<エアフリーコンセプト>の環境性能。地面に接地するタイヤトレッド、樹脂製のスポークなど、構成パーツに再生利用な材料を使用しており、環境負荷も”フリー”なのだ。

パンクもしない、空気調整もいらない、環境にも優しい。イイことづくめなんだから、早く発売してヨ! と思うかもしれないけれど、課題だってもちろんまだある。もともとは自動車用のタイヤとして開発された<エアフリーコンセプト>。樹脂製のスポーク部分はそれなりの重量となり、自動車ならまだしも、自転車用となると足かせとなる。タイヤ径が大きいほど樹脂製スポークの体積が大きくなり、重量ハンデも大きくなるため、自転車用プロトタイプは重量バランスの良い20インチとなった。プロトタイプは20インチタイヤに対応したシティサイクルのフレームに装着され、現在各地で試乗会が行われている。

さて、そんな<エアフリーコンセプト>は今後どんな展開を見せるのか? 例えば、小径タイヤの電動アシスト自転車<bikke>。<bikke GRI>や<bikke MOB bb>はママのお迎え自転車の定番だが、実は両輪駆動のデュアルドライブや、モーターを利用したブレーキアシストシステムなどの最新技術がてんこ盛りで、密かにギークたちにも注目されている”羊の皮をかぶった狼”だったりする。そんなビッケに<エアフリーコンセプト>を装着すると、一気にハイテクガジェット感ムンムンのバイクに早変わりだ。もちろん、タイヤがメンテナンスフリーになることでママたちも大助かり! 近未来的なタイヤのデザインにチビッコも大喜び! と、既存のバイクに装着するだけで、一気に価値観を変えるだけの魅力を<エアフリーコンセプト>は備えている。

また<BSモールトン>の17インチタイヤがエアフリー化されても面白いだろう。モールトンをサスペンションから開放してくれるかもしれない。スポーツ車用の26インチタイヤだって、将来的に軽量化の技術が進めば、さまざまな恩恵を与えてくれるはずだ。

これまで100年以上変わってこなかった空気入りタイヤの基本構造。<エアフリーコンセプト>はそんなタイヤの世界に革命を起こすかもしれない、大きな可能性に満ちた技術なのだ。

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